普通形と丁寧形
普通形は友人との会話、日記、引用、名詞修飾、文型接続で使います。丁寧形は初対面、仕事、授業などで安全な形です。両方を使い分けると自然な日本語になります。
- 明日、学校へ行く。Ashita, gakkou e iku.
- 明日、学校へ行きます。Ashita, gakkou e ikimasu.
- 田中さんは忙しいと思います。Tanaka-san wa isogashii to omoimasu.
注意: 普通形は失礼という意味ではありませんが、相手との関係を間違えると失礼に聞こえることがあります。
名詞修飾節
日本語では文全体を名詞の前に置いて、その名詞を詳しく説明できます。修飾節の中では普通形を使い、英語の relative clause に近い働きをします。
- 昨日買った本を読みました。Kinou katta hon o yomimashita.
- 駅にいる人は私の友だちです。Eki ni iru hito wa watashi no tomodachi desu.
- 母が作った料理はおいしいです。Haha ga tsukutta ryouri wa oishii desu.
連体修飾の時制
名詞修飾節の時制は、主文の時制とは独立して考えます。名詞を修飾する動作がいつ起こったかによって「する・した・している」などを選びます。
- 昨日会った人は先生です。Kinou atta hito wa sensei desu.
- 明日会う人は友だちです。Ashita au hito wa tomodachi desu.
- 赤い服を着ている人を知っていますか。Akai fuku o kite iru hito o shitte imasu ka.
形式名詞:こと、の、もの、ところ
形式名詞は文や動作を名詞化したり、抽象的な意味を加えたりします。「こと」は内容・経験、「の」は具体的な動作や感覚、「もの」は一般的性質、「ところ」は場面や時点を表します。
- 日本語を話すことは楽しいです。Nihongo o hanasu koto wa tanoshii desu.
- 彼が走っているのを見ました。Kare ga hashitte iru no o mimashita.
- 子どもはよく遊ぶものです。Kodomo wa yoku asobu mono desu.
- 今、出かけるところです。Ima, dekakeru tokoro desu.
注意: 「こと」と「の」は入れ替えられる場合もありますが、感覚動詞や直接見る・聞く内容では「の」が自然なことが多いです。
~と思う、~と言う
「〜と思う」は意見や推量、「〜と言う」は発言内容を表します。前には普通形を置くのが基本です。
- 明日は雨が降ると思います。Ashita wa ame ga furu to omoimasu.
- 彼は忙しいと言いました。Kare wa isogashii to iimashita.
- この映画はおもしろいと思います。Kono eiga wa omoshiroi to omoimasu.
引用表現:直接引用と間接引用
直接引用は発言をそのまま引用し、間接引用は内容を文の中に組み込みます。引用の印として「と」を使います。
- 彼は「行きます」と言いました。Kare wa 'ikimasu' to iimashita.
- 彼は行くと言いました。Kare wa iku to iimashita.
- 先生は宿題を出すと言いました。Sensei wa shukudai o dasu to iimashita.
~そうです:伝聞と様態
「〜そうです」には二つの大きな使い方があります。伝聞では動詞・い形容詞は普通形 + そうです、名詞・な形容詞は「だ + そうです」を使います。様態ではます形語幹・形容詞語幹 + そうですを使い、見た目の判断を表します。
- 明日は雨が降るそうです。Ashita wa ame ga furu sou desu.
- このケーキはおいしそうです。Kono keeki wa oishisou desu.
- 彼は忙しそうです。Kare wa isogashisou desu.
注意: 伝聞の「そうです」と様態の「そうです」は接続が違います。「おいしいそうです」は伝聞、「おいしそうです」は見た目の判断です。
~ようです / ~みたいです / ~らしいです
「ようです」は少し丁寧・客観的な推量、「みたいです」は会話的、「らしいです」は根拠のある推量や典型性を表します。
- 外は寒いようです。Soto wa samui you desu.
- 彼は学生みたいです。Kare wa gakusei mitai desu.
- 明日は雨らしいです。Ashita wa ame rashii desu.
- 彼は本当に先生らしい先生です。Kare wa hontou ni sensei rashii sensei desu.
~かもしれません / ~でしょう / ~はずです
これらは確信の強さが違う推量表現です。「かもしれません」は可能性、「でしょう」はかなりありそうな推量、「はずです」は根拠に基づく強い期待を表します。
- 明日は雪が降るかもしれません。Ashita wa yuki ga furu kamoshiremasen.
- 彼はもうすぐ来るでしょう。Kare wa mou sugu kuru deshou.
- 田中さんは家にいるはずです。Tanaka-san wa ie ni iru hazu desu.
~ために / ~ように:目的
「〜ために」は自分の意志で行う目的に使いやすく、「〜ように」は状態の実現や可能・無意志動詞と相性がよいです。
- 日本で働くために、日本語を勉強しています。Nihon de hataraku tame ni, Nihongo o benkyou shite imasu.
- 忘れないように、メモします。Wasurenai you ni, memo shimasu.
- 合格できるように、毎日勉強します。Goukaku dekiru you ni, mainichi benkyou shimasu.
注意: 「できる・わかる・聞こえる」など可能や状態を表す動詞では「ように」が自然です。
~ので / ~から / ~ため:理由
理由を表す表現です。「から」は直接的で会話的、「ので」は少し丁寧で自然な理由、「ため」は硬く書き言葉的です。
- 雨が降っているから、行きません。Ame ga futte iru kara, ikimasen.
- 熱があるので、休みます。Netsu ga aru node, yasumimasu.
- 台風のため、電車が止まりました。Taifuu no tame, densha ga tomarimashita.
~のに / ~けれども / ~ても:逆接・譲歩
逆接・譲歩は期待と違う結果や対比を示します。「のに」は意外・不満、「けれども」は一般的な対比、「ても」は条件に反する結果を表します。
- 高いのに、よく売れています。Takai noni, yoku urete imasu.
- 雨が降っていますけれども、出かけます。Ame ga futte imasu keredomo, dekakemasu.
- 忙しくても、運動します。Isogashikute mo, undou shimasu.
条件表現:~と、~ば、~たら、~なら
条件表現はそれぞれニュアンスが違います。「と」は自然な結果・習慣、「ば」は条件と結果、「たら」は一回の出来事にも広く使え、「なら」は相手の話題を受ける条件に使います。
- 春になると、桜が咲きます。Haru ni naru to, sakura ga sakimasu.
- 時間があれば、行きます。Jikan ga areba, ikimasu.
- 家に帰ったら、電話します。Ie ni kaettara, denwa shimasu.
- 日本へ行くなら、京都がおすすめです。Nihon e iku nara, Kyouto ga osusume desu.
受身形
受身形は「〜される」に当たる形で、行為を受ける側を主語にします。日本語では迷惑や被害の気持ちを含む受身もよく使われます。
- この本は多くの人に読まれています。Kono hon wa ooku no hito ni yomarete imasu.
- 私は先生にほめられました。Watashi wa sensei ni homeraremashita.
- 雨に降られました。Ame ni furaremashita.
注意: 日本語の受身は英語の passive より感情的・間接的に使われることがあります。「雨に降られた」は被害の気持ちを表します。
使役形
使役形は「〜させる」に当たり、誰かに何かをさせる、または許可してさせる意味を表します。文脈によって強制にも許可にもなります。
- 母は子どもに野菜を食べさせました。Haha wa kodomo ni yasai o tabesasemashita.
- 先生は学生に作文を書かせました。Sensei wa gakusei ni sakubun o kakasemashita.
- 部長は私を早く帰らせてくれました。Buchou wa watashi o hayaku kaerasete kuremashita.
注意: 使役形は相手に負担を与える響きが出ることがあります。丁寧に許可を頼むときは「〜させてください」を使います。
文法を生きた文脈で
バイリンガルのショートストーリーを読み、実際の文でこれらの構造に気づきましょう。